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【大使館情報】熱中症・デング熱に注意 〔2010.04.19〕
在留邦人の皆様へ
大使館からのお知らせ(健康管理情報:熱中症、デング熱に注意)
2010年04月16日
在フィリピン日本国大使館
当地報道等にて、最近の急速な気温の上昇を受けて、熱中症と思われる死亡例が発生した旨、また、デング熱患者が今年3ヶ月で昨年同期比61%増となっている旨の情報があります。つきましては、次の諸点を参考にし、これら疾病にかからないよう予防にご留意下さい。
1.熱中症(熱射病、日射病:Heat Stroke)
(1)熱中症とは
高温環境下で、体内の水分や塩分などのバランスが崩れたり、体内の調整機能が崩れるなどして、発症する障害の総称です。
(2)熱中症が起きる状況
<環境>高温、多湿、風が弱い、日差しが強い
<からだ>激しい労働や運動で体内に著しい熱が発生している場合や、いつも空調の効いた室内で作業等している人が急に外で作業等するなど、暑い環境に身体が十分に対応できていない場合
<熱中症にかかるリスクの高い人>
・風邪などで発熱している人
・下痢等で脱水症状の傾向がある人
・高齢者、小児
・肥満の人、睡眠不足の人
・心肺機能や腎機能が低下している人
・自律神経や循環機能に影響する薬を服用している人
(3)熱中症を疑う状況
上記(2)の環境下で、めまい・失神、急な筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)、大量の発汗などの症状が認められる場合は、とりあえずの応急措置として、すぐに涼しい場所に身体を移し、身体を冷やすとともに、意識がはっきりしている場合は水分補給(スポーツドリンク等)をして下さい。
このような対応をしても症状が改善しない場合や、自力で水分の補給ができない場合、頭痛や不快、吐き気、嘔吐、倦怠感・虚脱感等が認められる場合は、病院に搬送して診察を受けるべきです。
(4)予防法・日頃の注意事項
・暑さを避ける(服装の工夫、木陰の利用)
・こまめな水分補給。のどが乾く前に、あるいは、暑い所に出たり、運動したりする前から水分補給しておくことが大切です。(アルコールは脱水が進み、水分補給にはなりません。)
・暑さに備えた身体作り(規則正しい生活、十分な睡眠、必要な栄養補給)
・急に暑くなる日は特に注意する。
・集団で作業・運動する場合はお互いに注意し合う。
・気温を計る。
・具合が悪くなった場合は早めに対応する。
(5)参考情報
以下のホーム・ページの関連情報を参考にして下さい。
・日本の環境省が作成した熱中症環境保健マニュアル(http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual.html)
・フィリピンの保健省作成のアドバイザリー
(http://www.doh.gov.ph/files/heat_stroke.pdf)
2.デング熱について
(1)デング熱とは
<デング熱 Dengue Fever >
デング熱はデング・ウイルスを持ったネッタイシマカなどの蚊に刺されることにより感染する病気です。頭痛、目の奥の痛み、関節痛、筋肉痛などの痛みを伴う急な高熱で発病します。高熱は数日から1週間くらいで下がりはじめますが、熱が下がりはじめる頃によく発疹が出現します。症状・所見からはこの発疹が出た時点で診断がつきますが、血液検査で早期に診断することもできます。
<デング出血熱 Dengue Hemorrhagic Fever >
デング熱の重症型とも言えるデング出血熱は、2回目以降の感染で発病するとされています。しかし、デング熱は、ウイルスに感染しても必ず発病するわけではありませんので、初めてかかったデング熱でデング出血熱になることもあります(感染=発病ではありません。デング・ウイルスに感染しても発病しないことは珍しくありません)。デング・ウイルスには、1型~4型まで4種類あり、一度感染するとその型のウイルスに対しては免疫ができますが、他の型のウイルスには感染してしまうからです。
デング出血熱では、血液の成分の血小板(Platelet)が減少し、出血しやすくなります(血小板は毛細血管を丈夫に保ったり、かさぶたの形成を促したりして出血阻止・止血に大きな役割を果たします)。ちょっとしたキズの出血が止まりにくい、鼻血が出るなどの出血症状は、デング熱発病後数日から1週間目頃に出現します。ひどい場合には毛細血管から血液中の水分が大量に漏れ出て、ショック症状を起こします(デング・ショック症候群)。デング出血熱やデング・ショック症候群では死亡することもあります。
(2)予防法
(イ)デング熱には予防ワクチンも治療薬もありません。蚊に刺されないようにすることが唯一の予防方法です。ちなみに、感染には蚊が必ず媒介し、人から人への直接感染はありません。
(ロ)デング熱を運ぶネッタイシマカは、ちょっとした水たまりで簡単に繁殖します。空き缶や古タイヤなどにたまった水でも十分繁殖します。また、卵は乾燥に強く水無しで何ヶ月も生き延び、水が十分与えられると孵化してボウフラになります。ボウフラになってから10日から2週間ほどで羽化しますので、繁殖場所になりそうなプールや池、花瓶、植木鉢の水受けなどは1週間に1回水を換えるか消毒することが勧められます。
(ハ)ネッタイシマカは、日中吸血行動を取りますので、昼間の蚊には要注意です(参考:マラリアを媒介するハマダラカは夜間吸血行動を取ります)。デング熱の流行期には、長袖シャツ・長ズボンなどを着用して肌の露出を少なくし、必要に応じて虫除け剤を使用するとよいでしょう。
(ニ)室内においても、電気蚊取り器、蚊取り線香や殺虫剤等を効果的に使いましょう。
(ホ)規則正しい生活と十分な睡眠、栄養をとることで抵抗力をつけることも大切です。
(3)もしデング熱にかかったら
突然の高熱や頭痛、関節痛や筋肉痛、発疹等が現れた場合には、デング熱を疑い、すぐに病院にかかって下さい。デング熱か否かは血液検査で簡単に調べることができます。しかしフィリピンの病院ではいきなりデング熱の検査はせず、まず血小板数を調べて血小板が減っていればデング熱の検査を行うというところもあるようです。もしデング熱で、しかも血小板数が著しく減少しているようであれば、デング出血熱の可能性も考えて注意深く経過を見る必要があります。この場合は通常入院となります。
デング熱には特効薬がなく、一般に対症療法が行われます。特別な治療を行わなくても自然軽快する軽症ですむ場合が多いですが、上述のデング出血熱の場合は生命に関わる場合がありますので、適切な診察を受けるという観点からも、まず病院にかかることをお勧めします。
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引用:在フィリピン日本国大使館/在マニラ日本国総領事館メールマガジン
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